画家たちの二十歳の原点


悩め 描け 生きろ
明治から平成まで画家54人の二十歳当時の作品と言葉


萬鐵五郎
僕の希望は野蕃時代にかえる事ではなく、
新しき原始時代を始めることである。

中村彝
画家の眼はあくまで鋭く明かではなくてはならぬ。
物質にとらわれず、細部にこだわらず、
一時のエフェクトに乱されず、
全体を貫く関係の中に、
物の真性格を洞察することができなくてはならぬ。
慾望に囚われず、感傷に堕せず、神経に乱されず、
人生を貫く宿命の中に、
神の真意を洞察することが出来なくてはならぬ。

松本竣介
絵筆をかついで
とぼとぼと
荒野の中をさまよへば
初めて知った野中に
天に続いた道がある
自分の心に独りごといひながら
私は天に続いた道を行く

なぜ、日本はジャパンと呼ばれたか ー漆の美学と日本のかたちー   中室勝郎



第一章 魂の器を持つ国
第二章 なぜ、日本人は漆に魅了されたのか
第三章 なぜ、輪島に輪島塗があるのか
第四章 よみがえる日本のかたち

漆のおはなし
縄文をスタートにアイデンティティや宗教観も含め
日本という国においてそれはどういう位置付けなのか?
も考えることができました。
漆の歴史や、技術、技法等、
化学的なポイントから、美術的なところまで
解説つきです。
そして最後には漆器の取り扱い方法が書いてあります。
掘り下げて難しくなってるようで、実はとても漆入門編的な
感じでさらっとしてます。

漆の赤と黒の精神の頁が面白かったです。


  

陽光  松嶋圭 著


 
表紙を描いた森田加奈子さんからいただきました。
かなちゃんありがとう。
すごくきれい。


陽光の中の一節

波間で陽の光が乱反射している。
裏の松林から蝉の声が届く。
時々、空で鳶が鳴く。


伝馬船の一節

大叔母は茶碗に手をのばし、お茶を啜って窓の方を向いた。
外には闇が広がるばかり。
それでも何かを探すかのように、窓の向こうを見つめていた。
 
 

遠藤利克 - 聖性の考古学

 
 

2017年に埼玉県立美術館で開催された 遠藤利克-聖性の考古学 の図録
ENDO Toshikatsu - The Archaeology of the Sacred -

1970s
Extraction of Water;Discovery of Cultural Aspects of Water
ミニマリズム的アプローチから水の物語性の発掘へ

1980s
Cosmology of Circle and Archaeological / Mythological Approach
円環のコスモロジーと考古学的 / 神話的思考の実践へ

1990s
Trieb(drive) and Vibration as its form
< Trieb(欲動)> あるいはそのフォルムとしての振動

2000s and after
Sacrifice and Void - Integration of Trieb and Archaeological Approach
供犠と空洞 - 欲動と考古学的 / 神話的思考の統合へ


ICC DOCUMENTS 1997-2000




ICC DOCUMENTS 1997-2000


1997年に開設された科学技術と芸術文化のインターフェイスとなる施設ICC
NTTインターコミュニケーションセンター
ICCで行われた1997-2000年までの3年半の展示記録集
 

従来の文化施設が、物理空間的なメディア、
それは展示施設をその中心とし、それに付随した二次的なメディアを展開してきたのに対し、ICCは展示施設、出版、ネットワークと言う三つのメディアを具え、かつそれぞれが積極的な活動を行ってきたということ。
個々の内容にのみ注目すればそれらは「新しさ」を具体化したものとは言い得ない面もあると思います。しかしそれらが三つのメディア上で緊密かつ多様に複合し展開してきた事実は、従来の施設では求め得ぬものだったと思います。

特定の視点にのみ囚われることなく、
常に開かれたものであるべきであり、
それこそがICCのコンセプトである「新しさ」の原点であると

 

「上村松篁・魂の讃歌」写真家・飯島幸永の眼



飯島幸永氏が撮影した上村松篁先生の写真集
日常とは絵を描いている時であり、その日常を写された写真集です。
上村先生はこう書いてます


飯島はんに写されて
上村松篁

「なんでこんな年寄りを、花も実もない、といいますか、ようこんな年寄りのどこに面白さを見つけられたか知らんけど......」
飯島はんは大変熱心に私を写してこられました、私も少しも写されていることを気にしないで、わがまま勝手に振る舞ってきておりましたのに、こんな美しい写真をたくさんお撮りになって、非常に感心しております」
お陰様で花を見たり、紅葉を見たり、外に出て写生をする機会が多くなってたいへん楽しかったです。ただ雪が撮れなくて惜しいことでしたねえ。
この写真で自分の自然の姿を初めて見せてもらった感じがいたします。また、私の生活全体を良く写しております。これが私の生活のすべてであり、この写真のほかに人生はありません。本当のところ、「自分ながら怖い顔をして絵を描いているんやなあ」と知り、びっくりしております。自分の気がつかないような、自分の風貌を客観視してもらって、たいへん面白いなあ、と思いました。絵描きの日常生活を素直に写し出され、私自身の姿に非常に興味を覚えています。
制作の原動力となっている写生の姿をたくさん撮っていますので、制作の表裏が良く見ることができます。
あとはお客さんがどのようにご覧になるか、たいへん興味があります。






はまゆりの頃に 三陸、福島 2011〜2013 田代一倫

 
なんと言えば良いかわかりませんが
人はとても強いし、とても弱いのかなと思います。


Powered by Blogger.