陽光  松嶋圭 著


 
表紙を描いた森田加奈子さんからいただきました。
かなちゃんありがとう。
すごくきれい。


陽光の中の一節

波間で陽の光が乱反射している。
裏の松林から蝉の声が届く。
時々、空で鳶が鳴く。


伝馬船の一節

大叔母は茶碗に手をのばし、お茶を啜って窓の方を向いた。
外には闇が広がるばかり。
それでも何かを探すかのように、窓の向こうを見つめていた。